理事長からのご挨拶

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    ファイナンシャル・アドバイザー協会は、私を含めた金融商品仲介業者の有志(4社)が発起人となり、ファイナンシャル・アドバイザー(FA)が真に顧客の立場に立ちアドバイスを行なうための支援及び我が国におけるFAの普及促進などを目的として、本年1月に設立しました。


    私は1997年に証券会社に入社してから、一貫して金融リテールビジネスに身を置いてきております。なぜ続けてこられたかというと、1つはファイナンシャル・アドバイザー(FA)という仕事がとても好きだからであり、もう1つには、この仕事をもっと日本に広めたいという気持ちがあったからです。私は2003年〜2005年にアメリカボストンに留学しました。その時、すでにアメリカでは、FAという仕事が、医師や弁護士と同じような地位の専門家として認知されておりました。


    現在、アメリカでは約13万人のFAがおりますが、日本には、まだ3,500人程度しかおりません。なぜ日本でFAの普及が進まないのかというと、1つには、お互いが切磋琢磨し、情報交換をする場がないからだと思います。アメリカにはFPA(Financial Planning Association)などいつくかの業界団体があり、そのカンファレンスやオンラインセミナーを通して最新の情報やベストプラクティスが共有され、そこにFA向けにプラットフォーム、プロダクト、サービスを提供する会社も加わり、一大産業としてのエコシステムが出来上がっております。


    一方、日本においても少子高齢化をはじめとする社会構造・経済環境の変化を受け、一般生活者が自助努力で資産形成・運用を行なう必要性が高まるなか、単に金融商品の仲介を行なうのみならず、顧客のライフステージに応じた資産計画の策定や資産関連の総合的なアドバイスにより、その目標達成に向けた実行支援までも行なうFAの役割の重要性が高まりつつあります。


    こうした中、顧客へ資産形成・運用のアドバイスとその実行支援の双方を提供する長期的なライフ・パートナーとして、FAには、顧客側に立つ購買代理人としての専門的知識・技能と厳格な顧客本位の姿勢が求められます。


    しかしながら、現状においてはFAの殆どが小規模な事業者として個別に活動し、質の高いサービスの提供に必要な情報や研修機会等が不足しており、専門性や提供役務の水準等も事業者によってまちまちとなっております。さらに、FAは一般国民からの認知度が低く、FAの普及に必要な土壌が十分でない状況にあります。


    このような課題認識のもと、ファイナンシャル・アドバイザー協会においては、今後、FAが真に顧客の立場に立ちアドバイスを行なうための支援と、我が国におけるFAの普及促進に努め、ひいては、個々人の安定的な資産形成に貢献して参る所存です。


    当協会の取り組みにご理解をいただき、ご支援を賜われるよう、よろしくお願い申し上げます。

    令和2年5月

    一般社団法人 ファイナンシャル・アドバイザー協会

    理事長